市川市立行徳小学校では、3年生が「総合的な学習の時間」の授業で、地域の伝統文化である祭りや地場産業の神輿について学んでいます。
関係者をゲストティーチャーに迎えて話を聞いたり(こちらの記事でもご紹介しています)、行徳ふれあい伝承館や行徳神輿ミュージアムなどの関連施設の見学に行ったりと、地域と連携しながら学びを深めています。
その学習のまとめとして、11月5日(金)に「おみこし集会」が開かれました。
本来は全学年が参加し、学年ごとに違う神輿を揉む秋の全校行事ですが、コロナ禍のため昨年に続き3年生だけで行われました。
会場には、子どもたち手作りのポスターやたくさんの提灯が飾られています。
ゲストティーチャーをはじめ、自治会や祭り関係者が多数参加して、この集会をサポートしています。
子どもたちの衣装は、手作りの白装束です。
行徳の祭り衣装である白装束を、白いビニールで手作りし、体操着の上に着用しています。
とてもよくできていますね。
神輿は、学区内の本塩にある神輿店・中台製作所の協力により、各クラスに1基ずつ用意され、全部で4基並んでいます。
校長先生が、それぞれの神輿に御霊入れを行いました。
子どもたちは、御霊入れのこともすでに学んで知っている様子。
静かに見守っていましたよ。
始まりの合図は、一般的な三本締めとは異なる独特の手拍子「行徳締め」です。
地元の「五ヶ町の祭り」で神輿の渡御の始まりと締めに行われる打ち方です。
代表の子の「よぉ~」の掛け声で、みんなで合わせて手を叩きます。
息もぴったりでしたよ。
さぁ、クラスごとに揉みの始まりです!
まずは始まりの「行徳打ち」から。
神輿を地面すれすれまで下げ、神輿を中心に時計回りに回転する「地すり」と呼ばれる揉みです。
祭りは、もともとは秋の収穫を祝い、五穀豊穣を神様に感謝するために行われてきました。
「地すり」は地の神様への感謝を表しています。
難しい姿勢ですが、頑張っていますね。
天の神様への感謝を表す「さし」と呼ばれる揉みです。
カッコよくきまっていますね。
そして、神輿を高く放り上げる「放り受け」です。
神輿が宙に舞っています!
この3つを合わせて「行徳揉み」といいます。行徳独特の揉み方になります。
神輿渡御の際、要所要所にこの揉みをはさむのが行徳の祭りの特徴です。
祭りの掛け声は、「わっしょい!」です。
元気な声が、校庭中に響き渡っています。
祭り囃子に合わせてひょっとこが踊っています。
椅子に乗せた太鼓を叩く子や、
手作りのお面をつけて踊る子も。
とにかくみんな本当に楽しそうです。
そして、祭りのことをよく知っているんですね。
これまで学んできた成果が存分に発揮されていました。
途中、6年生が校庭に出てきて、近くで見学していました。
自分たちが3年生のときを思い出して、懐かしそうに見ていましたよ。
中には手作りのお面をつけて一緒に踊っている子もいました。
最後は、「行徳打ち」できれいに締めました。
クラス代表の子の感想の発表では、「練習を頑張って、心を一つに神輿を揉めた」「来年の3年生に神輿の揉み方を教えてあげたい」などの声が聞かれました。
「心を一つに」が学年目標だったようですが、100点満点でしたね!
休み時間に、4年生が校舎のベランダから応援していました。
そしてそれに手を振ってこたえる3年生。
なんだかとっても素敵な光景です。
代表の子の感想にもありましたが、こうやって伝統が後輩たちに受け継がれているんだなと感じました。
「神輿のまち」の小学校の行事の素晴らしさが、伝わりましたでしょうか?
こちらの動画にもまとめましたので、ぜひご覧ください。
※2022年のレポートはこちら。
※この記事は、小学校に許可をいただいて掲載しています。
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