当ブログでたびたび取材(こちらの記事ほか)させていただいている、本行徳総鎮守豊受太神宮奉賛会・会長の峰崎進さんが、俳句結社・沖俳句会(能村研三氏主宰)の俳句コンクールに「神輿の町」20句で応募し、見事1位入選となりました。
峰崎さんが俳句を始めたのは、十数年前。見よう見まねの自己流で新聞の俳句欄に投句した作品が、いきなり特選となったことがきっかけだったそうです。以来、県の俳句作家協会新人賞をはじめ、さまざまな賞を受賞され、この世界でも大活躍されています。
今回の受賞作は次の20句です。ぜひじっくりと味わってみてください。
峰崎成規というお名前はペンネームです。
神輿の町 峰崎成規
春立つや木地師木を選る指の腹
浅蜊汁飯とかつ込み朝を急く
春雷や彫師の鑿に龍の浮く
宮薙や紙垂あらためて四方の風
船渡御の龍の舳先が川を割る
蔵跡の西日ぢりぢり鹽の町
潮焼けの皺は強面土地ことば
神棚へ晒託して祭待つ
悶着を重ね重ねて宵祭
天へ地へ差し擦る放る荒神輿
咆哮す宮入拒む荒神輿
祭笛尽きて小若は母の胸
御霊返し神輿巨体の息を抜く
潮入に町挟まれて鯊日和
虫すだく屋号息づく旧街道
数へ日や鑿打つ音に乱れなし
三が日錺師謝する座り胼胝
匠とて名を残さざる冬銀河
大寒の底で座職の煮る膠
塗師の箆光均して春隣
峰崎さんは、五ヶ町の祭りをとりまとめる奉賛会の会長を務めていらっしゃいますが、同時に浅子神輿店歴代当主のご親族でもあり、幼い頃より職人が神輿を作る姿を見て育ったそうです。
受賞した句には、神輿づくりの日常や祭りへの思いが、峰崎さんならではの視点や感性で郷愁豊かに表現され、情景が目に浮かぶようです。
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