6月30日は夏越の大祓の日です。
1年のちょうど半分にあたるこの日に、半年間の罪や穢れを祓い、残る半年の無病息災を祈願します。
行徳では、新井熊野神社や上妙典八幡神社で神事が行われているようです。
そんな折、相之川の日枝神社で「お祓い房州うちわ」なるものの案内を目にしました。
「夏越の祓いうちわ」とも書かれています。
いったいどんなものなのでしょうか。
神社に話を伺って来ました。
お祓い房州うちわとは、千葉県の女性神職の集まりである「千葉県女子神職会」の発案で企画・制作した厄祓いのうちわだそうです。
新たな夏の風物詩として、県内10の神社で頒布を始めたのだとか。
日枝神社には女性の神職がいます。
以前当ブログでも、行徳の祭礼神事の中で初めて女性神職による舞いが披露された話を紹介しましたが(動画はこちら)、こういった新しい試みが増えているのは、この女子神職会での取り組みによるものだそうです。
房州うちわは、日本三大うちわ(千葉県房総半島南部の房州うちわ、香川県の丸亀うちわ、京都府の京うちわ)の一つで、千葉県の伝統的工芸品にも指定されているのだとか。
タイムリーなことにこの房州うちわ、ちょうど昨日(6月19日)のテレビ朝日の情報番組でも紹介されていましたよ。
番組では、伝統的工芸品の認定条件として、
①技法や原材料が100年以上継承
②一定の職人がいる
③製造工程の主要部分が手作り
④生活の中で使用する工芸品
の4点を紹介していました。
職人が手間暇かけて作る房州うちわは、日用品であると同時に、日本の伝統を受け継ぐ工芸品でもあるんですね。
竹の丸みをそのまま活かした形は、角が無いため縁起がよいとされているそうです。
特に夏越の大祓に限定したものではないそうですが、半年の罪や穢れを祓うこの時期にぴったりですね。
デザインは、桔梗2種類と、あやめ、御所車(桜)の4種類です。
古典的な和のデザインが素敵ですね。
裏面には、真ん中に大きく「お祓い」の文字、そして左右に「無病息災・疫病退散」と筆書きされています。
初穂料は10社共通で2000円ですが、日枝神社ではご好意により上の画像のように厄除けのお守りもセットで授与されるそうですよ。
これはありがたいですね。
このうちわで邪気を祓うのもよし。
もちろん涼をとるために仰ぐのもよし。
無病息災・疫病退散守護の縁起守りとして、玄関口などに飾るのもよいそうです。
日枝神社では毎月1回、社務所を開けてお札やお守りを頒布する日を設けています。
(日程は、神社境内のポスターや神社公式サイトで案内されます。)
次回は、6月25日(日)9:30~12:00です。
ぜひこの機会にお求めください。
6月26日追記:相之川日枝神社の本年度の頒布は、大好評につき6月25日(日)に終了したそうです。
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