6月30日は「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」です。
皆さんは「夏越の大祓」とは何かご存じでしょうか。
もしかしたら、「茅の輪(ちのわ)くぐり」なら、ご存じの方も多いかもしれませんね。
まず「大祓」ですが、これは半年間の罪や穢れを祓い清める、日本古来の神事です。
そして6月30日の大祓を「夏越の祓」、12月31日の大祓を「年越の祓」といいます。
夏越の祓では、多くの神社で「茅の輪くぐり」が行われます。
境内に茅(かや)で作った大きな輪を設置し、これをくぐることで心身の穢れを落とし、残りの半年間の無病息災を願うという儀式です。
行徳地域では、新井熊野神社でのみ、この茅の輪くぐりが体験できます。
コロナ禍でもこの茅の輪の設置は毎年続けられていましたが、神事は行われていませんでした。
でも今年は4年ぶりに神事が復活します!
今回、初めてこの茅の輪づくりの様子を取材してきましたので、行事のご案内と併せてお知らせします。
茅の輪づくりが行われたのは、6月28日(水)。大祓の2日前です。
まずは茅の輪の材料となる茅を刈るところから始まります。
茅は、以前は他所へ刈りに行っていたそうですが、大量に入手するのが難しいので、10年ほど前から神社境内で栽培するようになったとのこと。
この日、私が神社を訪れたときには、すでに刈り取りは終えられていました。
刈り取った茅は、小分けして束ね、
緩衝材を巻いた竹を芯に、巻き付けていきます。
作業されているのは神社総代の皆さん。
手慣れた様子で、手際よく進んでいきます。
同時に、茅の輪を固定するための骨組みも作られていきます。
パイプには紅白テープを巻き付けます。
残念ながら時間の都合で、私はここまでしか作業を見学できませんでしたが、後で見に行ったら、冒頭に挙げた写真のような立派な茅の輪ができていました。
総代の皆さま、お疲れ様でした。
さて、ここからは6月30日当日のご案内です。
神事は11:00からです。
船橋大神宮の神職を先頭に、神社総代や関係者、そして参拝者の順に並び、茅の輪をくぐります。
茅の輪は、8の字になるように3回くぐります。
その後、本殿で神事が行われます。
夏越の大祓では、茅の輪くぐりと一緒に「人形代(ひとかたしろ)」のお祓いも行います。
これは、人の形に切り抜いた紙に名前や住所、年齢、性別を書き、体の気になる部分をその人形でなで、息を吹きかけて自分の穢れをうつし、これを自分の身代わりとしてお祓いをしてもらうというものです。
受付時間は当日の8:00~10:00で、初穂料は500円です。
当日は平日なので神事には参加できない人も多いと思いますが、受付時間内に神社に行ければ、人形代のお祓いをお願いすることができます。
また、茅の輪は7月15日ぐらいまで設置されていますので、それまではいつでもくぐることができますよ。
大祓の2日前に茅の輪を作ったのは、日にちが経つと茅が変色してしまうからだそうです。
確かに、昨年大祓後に撮った写真を見てみると、黄色っぽく変色しています。
だいぶ印象が違いますね。
青々とした茅の輪をくぐりたい方は、お早めに足をお運びください。
また、茅の輪をくぐったら、本殿に参拝することもお忘れなく。
新井熊野神社
千葉県市川市新井1丁目9-3
東京メトロ東西線 南行徳駅徒歩15分または浦安駅徒歩15分
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愛子 (土曜日, 01 7月 2023 08:52)
茅の輪くぐりは他所の神社をニュースを見るだけでした。氏子だけでなく行徳在住である誰もが知って参加したくなる嬉しい取材ですね☺️ありがとうございます♪
わっしょい!行徳 (土曜日, 01 7月 2023 16:04)
愛子さん、いつもコメントありがとうございます。
茅の輪は7月半ばまでいつでも誰でもくぐれます。
せっかく身近なところにあるので、ぜひ多くの方に親しんでいただきたいですね。