行徳まつり

会場

南行徳公園 (過去開催:行徳駅前公園など)

日程

 10月最終日曜日

主催 行徳まつり実行委員会
過去開催

第1回(2004年)~第17回(2024年)

※2020年、2021年、2022年は代替イベント「行徳神社めぐり」を開催


■イベントの概要

「日本一の神輿のまち、行徳」をテーマに、行徳の伝統ある神輿文化を多くの人に広め、地域を盛り上げていこうと開催されている行徳最大規模のイベント。

 

イベント最大の目玉となるのが、纏、お囃子、神輿が隊列を組んで巡行するパレードです。

さまざまな地域から集まった担ぎ手たちが、衣装や担ぎ方の異なる2基の神輿に分かれて威勢よく町を練り歩きます。

会場には「神輿のまち 行徳」を象徴する神輿が展示され、行徳地域各神社の神輿を写真で紹介。

子ども神輿も巡行します。

 

会場一画の「行徳手づくり市」エリアには、ハンドメイド作家が集まり、個性あふれる手作り作品を販売。

特設ステージでは、市民団体がダンスや歌、演奏などを披露し、イベントを盛り上げます。

また会場にはキッチンカーがずらりと並び、さまざまな屋台グルメやスイーツが楽しめるほか、パトカーや白バイの乗車体験ができる「防犯フェスタ」も同時開催され、大人も子どもも楽しめる「行徳版市民まつり」として多くの人でにぎわいます。

 

同日、南行徳駅南口で「南行ホコ天」、行徳駅前公園で「行徳ハロウィン」も開催され、行徳地域全体がまさに「お祭り騒ぎ」の一日となります。

 

 


■2024年の開催について

※終了しました。次回は2025年の予定です。

 

日程:2024年10月27日(日) 9:30~16:00

場所:南行徳公園グラウンド

詳細はこちらの記事をご覧ください。

 

前回については以下をご覧ください。

2023行徳まつり情報

2023行徳まつりレポート

2023行徳まつり 神輿パレードの動画


■神輿の展示パネル

会場には、行徳各神社の神輿の写真が展示されます。

行徳旧地区には各町に神社と神輿があり、祭りが行われてきたことがよくわかる、価値あるパネルです。

ぜひ注目してみてください。

■動画

■ポスター



神輿

行徳神輿

製作者

 中台祐信

製作年

 平成23年
台輪寸法  四尺五寸

江戸前神輿

製作者

 中台祐信

製作年

 平成25年
台輪寸法  二尺五寸

子ども神輿

製作者

 中台祐信

製作年

 
台輪寸法  一尺一寸

相祭會神輿

製作者

相祭會メンバー

浅子周慶(仕上げ)

製作年

 昭和62年
台輪寸法  四尺

相祭會発足後、昭和55年から会のメンバー(材木屋、大工、建具屋ら)が集まり、上妙典の神輿などを見て研究しながら設計図を書き、手作りしました。

彫刻や塗り、飾りなどの仕上げは15代浅子周慶が手掛けました。

木材は重い欅材が使われており、行徳一重い上妙典の神輿に匹敵する重さだともいわれています。

担ぎ棒だけで370㎏あるそうです。



担ぎ

行徳の祭礼で見られる2種類の担ぎを1度に見られるのがこの祭り。

黒い漆塗りの行徳神輿は、伝統の白装束姿の男たちが「わっしょい」の掛け声で平担ぎを行います。

白木造りの江戸前神輿は、さまざまな地域から集まった男女の担ぎ手たちが、それぞれの半纏姿で、笛のリズムに合わせて「そいや~」「えいや」などの掛け声で江戸前担ぎを行います。

両神輿が見せる「行徳揉み」の違いにもぜひ注目してみてください。

 

行徳揉みについての説明はこちらのページをご覧ください。

お囃子

丸音會

 第1回から参加しているのが、浦安の丸音會です。

最近では行徳のお囃子団体も加わり、一緒に祭りを盛り上げています。



祭り開催の歴史

前身はいちかわ市民まつり

1976年に市川市北部(注1)でスタートした市民まつりは、1978年(第3回)から行徳会場との2カ所で同時開催されるようになりました。

これが2002年(第27回)からは1カ所で交互の開催となり、この年は行徳が会場。翌年(第28回)は北部の会場で行われました。

しかしその翌年(2004年)北部に大洲防災公園ができると、以後、会場はここに固定され、行徳では開催されなくなりました。

 

そこで、行徳独自でイベントを開催しようと、地元有志が実行委員会を立ち上げ、2004年に第1回がスタートしました。

  

(注1)ここでいう北部とは、行徳地域を南部としたときの北部のことで、市内の江戸川より北を指します。

いちかわ市民まつりのオープニングで披露される行徳揉み
いちかわ市民まつりのオープニングで披露される行徳揉み

 

過去の開催年月日と会場

●第1回 2004年11月14日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第2回 2005年9月24日(土) 市川市立第七中学校校庭(天候不良のため中止)、行徳文化ホールI&I

●第3回 2006年11月12日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第4回 2007年11月11日(日) 市川市立第七中学校校庭(天候不良のため中止)、行徳文化ホールI&I

●第5回 2008年10月26日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第6回 2009年10月25日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第7回 2010年10月24日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

※2011年は東日本大震災の影響により中止

●第8回 2012年10月28日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第9回 2013年10月27日(日) 市川市行徳支所駐車場(台風の影響で七中校庭から変更)、行徳文化ホールI&I

●第10回 2014年11月16日(日) 市川市立第七中学校校庭、行徳文化ホールI&I

●第11回 2015年10月25日(日) 駅前公園 ※行徳ハロウィン、南行ホコ天と同時開催となる

●第12回 2016年10月23日(日) 駅前公園

●第13回 2017年10月29日(日) 駅前公園(天候不良のため中止)

●第14回 2018年10月28日(日) 駅前公園

●第15回 2019年10月27日(日) 駅前公園

●第16回 2023年10月29日(日) 南行徳公園 

 

※2020年~2022年は新型コロナウィルスの影響で中止

ミス行徳まつり

第10回(2014年)のときに公募選考が行われ、「ミス行徳まつり」1名が選ばれました。神輿パレードでは、数名の女性と一緒に、神輿を先導する高張提灯を持つ役を務めました。

また、第11回から14回までは、オープニングセレモニーの司会も務めました。


第1回から第10回までのテーマは「神輿を知ってもらうこと」

行徳の歴史の中で作られてきた神輿は、行徳のまちの象徴ともいえますが、スタート当初は、新しく行徳に移り住んできた人たちには、そのことがほとんど知られていませんでした。

そこで、各町の神輿を会場に集結させてずらりと並べ、多くの人に「見てもらう」ことに力を入れました。

 

とはいえ、神輿は本来氏子地域からは出さないもの。当初はそのしきたりを破ることに反対する意見も多かったそうです。しかし、まつり実行委員や各町青年会の熱意により、年を追うごとに理解が得られるようになり、区切りとなった第10回では過去最高の神輿12基、獅子頭3組が展示されました。

第10回の展示の様子

画像提供:浦安・行徳・妙典 東京湾岸千葉情報さん


第11回からのテーマは「地元の産業との融合」

第11回以降は、神輿で行徳のまちを活性化させるため、産業とつながることを新たなテーマとし、会場を第七中学校から行徳駅近くの商店街に近い駅前公園に移しました。パレードのコースも、それまでの東西線高架沿いから行徳駅周辺までのルートから、商店街の中を歩くルートに変えました。

 

これと同時に、行徳商店会連合会主催の「行徳ハロウィン」が始まり、また南行徳メトロセンター会・南行徳笑天会主催の「南行ホコ天」も同日の開催となり、一気にまちをあげての大イベントとなりました。

行徳ハロウィン
行徳ハロウィン
南行ホコ天にも神輿が登場します
南行ホコ天にも神輿が登場します

行徳内外での行徳まつりの意味

こうして15年の月日を経て、行徳まつりは行徳の人々の中に定着し、いまや行徳の文化になりました。

各町の担ぎ手たちの横のつながりが生まれたのも、大きな成果だそうです。

 

そして実は10月末は、行徳はもちろん、他の地域でも祭礼や神輿のイベントがほぼ終わっているとき。

向島、浅草、深川、鳥越など行徳で作られた神輿を持つ他の地域の担ぎ手たちが、祭りシーズン最後の締めくくりとして、神輿を生んだまち行徳に担ぎにくるのだとか。なんだか「神輿の聖地への巡礼」のようでおもしろいですね。

 

 

これからの行徳まつり

これまでの行徳まつりは行徳駅周辺地域で行われていましたが、20周年を迎える2023年、初めて南行徳に場所を移して開催されました。

今後は開催場所を固定せずに柔軟に検討していくようです。

 

コロナ禍に行徳まつりから派生したイベント「行徳神社めぐり」が、コロナ明けに「行徳・南行徳神社めぐり」と名称を変えるように、今後は行徳も南行徳も、そして旧市街も新しい街も、同じ行徳地域として町全体で盛り上がっていこうという機運が高まっているように感じます。

今後のまちの動きにも注目していきたいですね。

※コロナ前の行徳まつり紹介ページはこちらをご覧ください。

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