7月14日(金)、行徳の二大夏祭りの一つである、湊新田胡録神社の祭りが行われました。
コロナ禍の3年間は、神事と参拝のみの祭りが静かに行われていましたが(昨年の様子はこちら)、今年は祭りの名物である露店が4年ぶりに復活し、大変な賑わいを見せました。
ただし今年は露店の規模を大幅に縮小したことで、コロナ前とはかなり状況が変わりました。
■前日
まずこちらは前日の神社境内と隣の公園の様子です。
昼過ぎには、屋台の土台が設営され、カバーが掛けられた状態になっていました。
敷地内なので、屋台も前日からの準備が可能なんですね。
■午前中
そして当日午前。
前日設置した土台に柱を立てて屋根を取り付け、開店準備中です。
今年の露店は神社境内と神社隣の公園内のみで、店舗数は40店ほど。
神社付近から行徳駅前公園まで露店が続いたコロナ前(170~180店)や、湊の水神様の祭り(100店)と比べると、数の上ではこじんまりした印象となりましたが、こうやってずらり並ぶと、1つの町会の祭りとしては十分な規模ですね。
神社裏手に「出口」の案内が出ていました。
鳥居から入って参拝し、(露店を利用した後は)こちらから出るというのが正規のルートなのかもしれません。
公園の出入り口にはこんな表示もありました。
ここから入って公園の露店のみを利用するのではなく、先に神社で参拝しましょうね、という意味かな?
でも、皆さん完全スルーだったような…。
こちらは神社の飾り付けの様子です。
社殿横の神輿庫も開いて、湊新田の誇る三尺五寸の大きな後藤神輿が公開されていました。
境内入って左手に飾られている地口行灯は、行徳の文化活動の中心的人物である田中愛子さんの書とイラストによるもので、この日に合わせて制作されました。
行徳愛あふれる歌やイラストが、なんとも温かくてほっこりします。
地口行灯は、かつて胡録神社の祭りの風景に欠かせないものだったとか。
その歴史については、こちらの胡籙神社祭礼紹介ページの最後の方に詳しくまとめましたので、ぜひお読みください。
■午前10時
さて、10時をまわり、参拝が開始となりました。
ちらほらと参拝者が見え始めました。
参道脇にはお札授与所が設置されています。
胡録神社のお札やお守りをいただける貴重な機会となります。
おみくじで運試ししてみるのもいいですね。
胡録神社の祭りといえば、参拝後にいただけるこの「笹団子」が名物となっていますが、
この時間は、笹団子のほかに花火セットも配付されていました。
なぜ花火を配るかについては、この祭りの歴史に関係があります。
先ほども紹介したこちらのページに詳しく紹介していますので、よろしければ併せてご覧ください。
この花火セットは1,000個ぐらい用意されていたそうですが、午後5時前には配付終了となってしまいました。
早い時間に行けた人はラッキーでしたね。
その花火セットですが、よく見ると中に笹団子が入っているんです。
祭りスタッフの方が1つ1つ袋を開けて入れてくださったんですね。
この心遣いが、うれしいですね。
お昼過ぎに、船橋大神宮の神職による神事が行われました。
今年は中の撮影NGとなり、社殿外からの写真のみとなりますが、この祭りできちんと神事が行われていることは、しっかりお伝えしておきたいと思います。
ここで一旦離脱しました。
■午後4時半
夕方4時半ごろに再び訪れてみると、だいぶ人が増えていました。
露店もこのにぎわい。
明るいうちのこの時間は、やはり小学生以下の子ども連れが多いですね。
浴衣を着ている子も目立ちます。
そうこうしているうちに参拝者がどんどん増え、
神社の外に整列用のバーを設置し始めました。
「最後尾」の札も登場しましたよ。
■午後5時
そして、午後5時を過ぎて露店の方に行ってみたら、場内がすごいことになっていました。
つい先ほど(30分前)は、ほどよい混み具合だったのに、5時を過ぎた途端にこの混雑ぶり。
花火の配布がこの時間までに終了してしまったのも、納得です。
この時間にはのんびり縁日を楽しむといった雰囲気ではなくなってくるので、小さいお子さんを連れて行くなら、5時前がよさそうです。
混雑ぶりを見届けて、再度離脱することにしました。
■午後8時
夜8時ごろに神社を訪れてみると、参拝のピークは過ぎたようで、列も短くなっていました。
露店の方はどうかというと、夕方の混雑ぶりどころではありません。
まさに芋洗い状態で、尋常ではない混みっぷりです。
あまりの人の多さに、中に入るのも躊躇してしまうほど。
子ども連れの家族もいましたが、この時間は、友達と一緒に露店を楽しむ中高生以上の若者の姿が目立ちました。
中には、露店で購入したものを、路上に座り込んで飲食する光景も。
う~ん。公園内が混雑して、食べる場所がなかったとは思いますが、神社のまわりは住宅地です。
夜間に人の家の前でこれをやってしまうと、今後の運営に支障が出るのではないかと少し心配になりました。
祭りも終わりの時間が近付き、境内では、行徳太鼓連の皆さんがこの日最後の演奏を披露。
威勢のよい太鼓の調べに心が躍ります。
多くの方が集まり、演奏を楽しんでいました。
■午後9時
9時になると、場内アナウンスとともに境内が消灯。
続いて公園も消灯し、祭りの一日が終わりました。
露店が復活したことで、大賑わいとなった今年の祭り。
やっと行徳の夏が戻ってきたように感じます。
一方で1つの自治会の祭りとしては規模が大きくなりすぎ、安全面を懸念する声も上がっているようです。
来年の7月14日は日曜日、しかも連休の中日となり、今年以上に多くの人が集まりそうです。
今後祭りがどのような形になるのかわかりませんが、地元の皆さんが楽しめる祭りが安全に開催されることを願っております。
※今回の祭りの開催中に、地元の方にこの祭りの歴史についてたっぷり話を伺うことができました。
文中でも紹介しておりますが、こちらの記事を更新して詳しくまとめていますので、よろしければ併せてご覧ください。
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